「ぬ、額田先生ー…」
「あら、どうしたのー火星人を発見したヘタレシャトルクルーみたいな顔して」
こういう焦った時、頼りになる先生が居たらすごく助かる、けど…。
まぁ、この際かなりヒドイことを言われてるのは我慢しよう。
「生徒と…」
「生徒と?」
「ま、マウストゥーマウスを、して」
「あら、おいしいじゃないの」
「額田先生ーーッ!」
「うふふ…」
「うふふ、じゃないですよ…全く…」
そう、俺は、なんと。
マウストゥーマウスを、生徒としてしまった。
しかも。
「相手は誰?かわいい子?」
「…男です」
「え?」
「三年の、山下です」
「あら、山下って…貴方のクラスの?」
「えぇ…」
「…おいしいじゃないの」
「俺は真面目に相談してるんですよ!」
「責任取って嫁にもらいなさいよ」
あぁ神様、俺を救ってくださいぃ…。
「生徒ですよ、生徒…それ以前にあいつは男です…」
「いいじゃない、山下くん家事得意だしかわいい…いや、大人の魅力あるし」
ヘタレな貴方にはピッタリじゃないの。
そう言って微笑む先生が本気で悪魔に見えた。
「…なんですか大人の魅力て…」
まだ十七か十八の子供でしょうが。
そう言うと、先生は驚くほど激しく言い返してきた。
「何言ってるの!あの子からは未亡人ちっくな香がぷんぷんするのよ!」
「はぁ!?」
「なんというか…エロい!!」
「はぁぁああ!!?」
その後約1時間に渡り、額田先生による山下の魅力?
についての演説が始まってしまった。
恐ろしいのはその演説を聞いて何故か納得してしまった俺の脳みそ。
それと先生の演説力だと思った…。